3月早々に解禁された高原川での釣行がGijie5月号に掲載された。表紙の岩魚は皆さんの記憶に新しいことと思う。
この時期決まって訪れる高原川は人気河川の代表に位置しているためフィッシングプレッシャーが非常に高い。しかし温泉街が隣接し地温が高く、温泉流入もあるため解禁早々から魚のコンディションが良く、越冬した大型魚のヒットが多い川である。
毎年プレッシャーに悩まされつつも大型の実績が続いているためGijieからの取材も快諾した訳である。
解禁当初からハードな取材を強いられていた私にとってはチョット気の抜ける釣行を想定していた。
そんな私の怠慢さを知って神様がきっとバチを与えたと思うほど悲惨な釣行が幕明けられた。
先ずは季節はずれの大雪である。浜松を出る時は晴れ渡っていた青空も我々の行く方向には暗黒の雲にかき消されてしまった。そして安房トンネルに差し掛かる頃には一面銀世界で、高原川に到着するまで雪は止むことがなかった。 |
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道観松堰堤付近から入渓したが雪は横殴りに降り続き帽子の唾にも雪が乗って払ってもきりがない。また異常な寒さでリールを巻く手も悴んで思う様に動かない。ハヤシ氏も同様開始して間もないのに泣きそうな顔である。
ヒットする魚も明らかに放流と分かる魚体に気力だけがなくなってしまう。それでも写真だけはと魚を持ってポーズをとるが悴んだ手は言うことを聞かず魚は手をすり抜けてします。悴んだ手を川の水に浸けて暖める。気温は氷点下だが水温は10℃以上に何とも言えない不思議な光景である。
辺りが漆黒の闇に包まれる頃最後の大場所に到着するとフライの先行者が居た。話を聞いてみるとこの雪の中で尺前後を数引き掛けているとのことで 我々の集中力の無さが伺える。親切にそのフライマンは「僕は上がりますからどうぞ・・・」とポイントを譲って頂いた。「あの余裕がきっと釣果に結びつくものなのだな〜・・・」と自分ひとりで感激しながら、「折角譲ってもらったポイントだから有終の美を・・・」とN記者を対岸に配置して気合を入れキャスト!!
沈んだ木の横をルアーが通過した途端、下から大型の影が浮かび上がり反転した「よしっ!!」フッキングは完璧だった??はずだが直ぐ取れた・・・。
悲劇は隣のハヤシ氏にも伝染したようだ・・・。 |
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翌日は早朝五時からポイントに立ったが昨日の伝染病の威力は衰えず二人とも放流魚に梃子摺る始末であった。朝食のため宿に戻り本日の作戦会議である。N記者は言葉こそ柔らかいが「何とかこれぞ高原・・・」と言う渓魚にお目にかかりたいのがヒシヒシと伝わり、それがプレッシャーとなって相乗してくる。
チョット時期は早く、ラッセル覚悟で下流部に向けて車を走らせた。中、下流部は思った以上の積雪で難渋を極めた。赤谷、葛山、浅井田、とポイントを汲まなく散策したがいずれもノーフィッシュで割石温泉付近まで来てしまった。ここで出会ったルアーマンと暫し談義をすると、彼らはダム周辺からポイントを下ってきているとの事で、我々は彼らの後を追っていた様だ。彼らは跡津川出合い付近に行くとのことでまたまたポイントを譲って頂いた。
喜びも束の間で1m以上積もった雪に足を取られながらの下降である。足場を固めながら踏み込むと「ずぼっ!!」膝まで潜ってしまう。横を見るとハヤシ氏は腰まで潜っている。重量オーバである。(笑)N記者は四つん這いで犬だ〜。
結局何の恵みもなく通らずに出合い来た道を折り返し上流部にUターンすることになった。残された時間は2時間程度で40分が移動に取られてしまう。
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中尾橋のポイントについたのは日が傾きかけた16時頃だった。準備もそこそこに釣りを開始した。
フッと空を見ると今まで晴れて空に雲がかかり雪が舞い降りて来た。「いや〜また昨日の続きか〜」心の中で呟き、自分の怠慢さを反省させられる。
人気ポイントだけにプレッシャーがありライズの魚は反応してくれない。やはり竿抜け部を攻めるしかない。それも我々が得意としているダウンでしか攻略出来ないポイントを選んで釣り下りながらキャストを繰り返した。下流に大石があり上流に石があるダウンでしか攻略出来ないポイントに出合った。
すかさずハヤシ氏がキャスト!!25cmの岩魚がルアーに食らい着いてきた。尾鰭の張った綺麗な岩魚である。一同ホット胸を撫で下ろし私もチョット考えた。「待てよこんなポイントが確か下流にもあったな〜」去年の記憶を呼び戻し撮影をハヤシ氏に任せて下流に降った。
「あった!!」そこは大石が手前のメインの流れと奥の細流に分断して上流にも大石がありダウンベストのポイントである。
プレッシャーを考え10mのスタンスを取ってピッチングをした。バッチリ決まったキャストの数秒後には何とも云えないトルクある引きがロッドに伝わっていた。
早咲きの大イワナのあまりにも遅い出現で幕を閉じた。
情報提供して頂いたフライマン、ルアーマン、終始カメラを担いで同行したN記者、サブカメラでの撮影釣行のハヤシ氏、皆さんに感謝!!
本誌状況はYAZARUが執筆して
に掲載されました |
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